新年あけましておめでとうございます。

連休中もレッカーや故障車両の預かりが多数発生してしまったため年末年始は実質お休み無しとなっていました^^;

年始早々から預かり車両で店内が溢れかえっている状況ですので現在、車両をお預かりしても着手まではお時間を頂いている状況となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。m(_ _)m

年始一発目のブログですが…
年末から作業が立て込んでいる状態でブログの更新をサボっていたので年末に行った修理の内容です!

ライブDioZXのエンジンが掛からなくなってしまったと言うことで引き上げてまいりました。
お客様自信でマフラーを外してシリンダーを覗いたところピストンリングが折れているのを確認したとの事でしたので焼付きは間違いありません。
持ち帰って早速エンジンを開けてみたところ…

ピストンはこんな有様です^^;
ピストンとシリンダーは交換確定ですが…
ソレだけを治して完了とはなりません。
焼き付いた原因を調べない事にはシリンダー&ピストンを交換してもすぐにまた焼き付いてしまうだけです。

キャブレターやエアクリーナー等はそこまで悪くなさそうです。
オイルポンプもチェックしたところ問題はなさそうです。
と、なると2ストロークエンジンで要注意項目のサイドシールが怪しいです。

プーリーを外してみるとランププレート裏面にオイルが付着しています。
プーリー側のサイドシール抜けは間違いなさそうです。

こうなると反対側もチェックが必要です。

フライホイールを外してチェックしてみるとこちら側もオイルが漏れているのが確認できます。
ホコリの付着量も異常に多いですから、だいぶ前からサイドシールから混合気が逃げている状態だったと思われます。

エンジン下回りの汚れも酷いため念の為クランクケース内にガソリンを流し込んでクランクケース合わせ面からの漏れが無いかもチェックしました。
幸い、クランクケース合わせ面からの漏れはなかったですが…クランクケースにガソリンを流し込んだ直後からプーリー側サイドシールからダラダラとガソリンが染み出してきました。

原因箇所の特定は完了しましたのであとは部品を揃えて組み付けるだけです。

この車両はだいぶ前から体感できるレベルでパワーが低下していたと思われます。
エンジンが不調になり始めた段階で修理をしていればここまで高額な修理とはならなかったと思います。

車両に違和感を感じたら、だましだまし乗り続けるのではなく早い段階でちゃんと修理するようにしましょう!